旧豊後森機関庫 駐車場は?行き方は?

玖珠郡
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旧豊後森機関庫 基本情報

住所:大分県玖珠郡玖珠町帆足242-7

TEL:0973-72-7153

入場:いつでも可能

   ※隣接するミュージアムは10:00~16:00祝祭日休館

駐車場:無料 豊後森駅(5台程度しか無いので注意が必要)

最寄IC:玖珠IC

旧豊後森機関庫とは

 旧豊後森機関庫は、久大本線豊後森駅の南東に位置しています。昭和9年の久大線全通とともに完成し、鳥栖・大分間の中継地として重要な役割を担っていました。完成当初は、10両の機関車庫と技巧長室と道具置場が併設され、後に、2両分の機関車庫が増築されています。

 昭和20年には、軍事輸送の拠点となっていたため、米軍の機銃掃射を受け、職員3名が亡くなる惨事も起きています。今でも、その時の機銃掃射の跡が生々しく残っています。昭和45年に蒸気機関車が姿を消すと、豊後森機関庫も廃止となり、今では線路が外され、扇形機関庫と転車台が残るだけとなっています。

機関庫の現在の様子

 かつて、九州各地に扇形機関庫はありましたが、機関車の廃止や老朽化によって解体されています。九州唯一の機関庫が玖珠町に残り、シンボルとしていまも地元の人たちに見守られています。

転車台

豊後森機関庫ミュージアム

 旧豊後森機関庫に隣接されている、豊後森機関庫の歴史を知ることのできるミュージアムです。入場料100円。外観を見るとミュージアムと呼ぶには少し名前負けしている感じはしますが、中の展示物は十分見るに値するものでした。

豊後森機関庫ミュージアム 外観 入館料100円

 『歴史をあそぶ・まなぶ・たのしむ』をコンセプトとし、鉄道の歴史を多くの人に知ってもらいたいと建てられました。稼働当時の写真やたくさんの歴史の資料が閲覧可能でした。子ども用に鉄道の絵本や木のプールも設置されており、大人から子どもまで鉄道の歴史に触れることができます。グッズの販売もしてあり、デザインがとてもかわいいです。現在は、進撃の巨人とコラボもしており、ファン必見です。

ミュージアムで購入したグッズ コースター クリアファイル

国指定登録有形文化財・近代化産業遺産

 平成13年に地元の有志によって保存委員会が結成され、登録有形文化財への登録に向けて活動を開始しました。その一環の署名活動では、玖珠町の人口を上回る約2万2千人の署名が集まりました。平成24年に登録されました。その過程で、機関庫と敷地をJR九州から玖珠町が買収し、鉄道整備記念公園計画を策定しました。上記の豊後森機関庫ミュージアムもこの計画の一環です。

蒸気機関車 国鉄9600刑 動くことはなく、静態保存されてるのみ

 旧豊後森機関庫の前には蒸気機関車が展示されています。平成27年に大正8年製の国鉄9600形蒸気機関車で、福岡県志免町から無償譲渡されました。志免町の坪公園で展示されていたものですが、町議会で修復予算が否決されてしまいました。そのため、解体予定でしたが、是非この雄姿と功績を後世に残して欲しいという声が多く、玖珠町が譲渡を受ける運びとなりました。福岡県直方市の汽車倶楽部の方々にお願いし、修復を行ってもらい、静態保存されています。この蒸気機関車にはスピーカーがセットされており、ミュージアムのスイッチで汽笛を鳴らすことができます。ぜひ鳴らしてみてください。蒸気機関車を見学中の人はびっくりしますが・・・笑

おすすめドライブコース

 大分方面からお越しの方は、国道210号線から湯布院の道の駅を経由して、水分峠を越えるのが良いルートでしょう。ただ、この道が現在工事中の個所が複数あって、片側通行で流れが悪い区間があるのでご注意ください。高速道路を使えば、玖珠ICからすぐなので、とても便利なのですが、やはりドライブ好きとしては下道をおすすめします。

 福岡方面からお越しの方は国道211号線から日田経由して玖珠にお越しいただけると、すばらしい山並みの道をドライブすることができます。こちらも数カ所工事中の区間がありますので、ご注意を。※道路の工事状況は都度変更になりますのでご注意ください。

 豊後森駅の駐車場に停めれば歩いてすぐです。

旧豊後森機関庫近くの豊後森駅と愛車のキャプチャー 内観もすばらしい雰囲気でした。

おわりに

 豊後森機関庫は全国でも数少ない扇形機関庫です。全国でも10カ所程度しか残っていないはずです。京都や岡山には現在も動いている機関庫も存在するそうです。産業近代化により役目を終えた施設ではありますが、その歴史・功績を知ることで、九州の発展を支え、自分たちの今の生活があるのだと感じます。実際にご自身の目で見て感じてもらえればと思います。

ミュージアム内に展示されている当時の様子を再現したジオラマ すべて紙で作られているそうです。

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